世界的な人気作家ファウルズは、20年前に断筆して、地中海の島に隠棲した。何が原因なのか?

小説家志望の若者ラファエルは、憧れの作家ファウルズに会うために来島。女性新聞記者マティルダは、何かの思惑を秘め、ファウルズの飼い犬を利用して近づいてくる。

その矢先、島の浜辺で拷問され殺された女性の死体が発見される。管轄のフランス警察は、島を封鎖し、誰も出ていけなくする。

ファウルズはラファエルを使い、マティルダの秘密を探ろうとする。

事件の端緒は偶然に手に入れたカメラに残されたデータだった。ハワイでバカンスを過ごす恋人たちが写った他に、残されていた写真。20年前にパリで起きた有名な医者の一家三人殺害事件。

島で殺された女性もカメラに写真が残されていた。過去の事件が原因か?

マティルダが隠し持っていたファウルズの恋文。宛名はS、医師の夫人か?マティルダは彼らの娘だった。

マティルダによる復讐劇か?彼女は過去の殺人犯がファウルズだと考えているのか?

そんな彼女にファウルズが明かした真実とは?

最初は退屈だったが、後半は一気に読めた。なかなかのミステリーだった。

久しぶりに海外のミステリーが読めた。