文書解読班の捜査する刑事、矢代は、非番の日には実家がある田端を歩き回っている。七年あまり前に、幼馴染みの弘子が坂道の階段を落ちて死亡した。古いカメラを持った男が一緒で、突き落とされたかもしれないと、矢代はその男のことを一人調べていた。同じカメラを手にいれ、それを持ち歩いて、同じカメラをもつ男のことを調べていた。
七年たち、弘子の両親からも、もう忘れたいと言われた直後、耳寄りな知らせが。同じカメラがフリーマーケットに出ていたと。出掛けていき、手にいれることができ、事情を聴くと、売り主の祖母が七年前に拾ったらしい。撮影されたフィルムを現像したら、奇妙な殺人予告や男が写っていた。
奇妙な殺人事件が起こり、ダイイングメッセージがあり、捜査本部に文書解読班も参加。さらに同じような事件が起こり、二つの状況が、矢代がカメラで見つけた殺人予告に似ている。しかも、被害者の一人は、写真に写っていた男。
俄然、七年前の未解決事件と現在の事件が繋がることになる。
いかにして、ダイイングメッセージを読み解き、犯人にたどり着くのか?
矢代の懸念の事件が無事解決する。