なんとも後味が悪い結末かな、
近未来とでも言うか、地球に隕石がおち、その影響でコトダマ遣いと呼ばれる百人の超能力者が生まれた。百の動詞とそれらが表す力が予言された。誰がどんな能力をもつか?その力の及ぶ範囲と限界はまだ明らかにされていない。
物の位置を入れ換える力をもつ警視庁捜査一課の刑事永嶺は、その力の限界のために相棒を失ったことから鬱になり、休職していた。
そんな彼を引き抜いて、新たな部署、コトダマ犯罪調査課を立ち上げた三笠。未来を夢で見る力があると言う彼女は、七人の力をもつ者を集めて捜査機関を作った。しかし、警察官は永嶺以外、派出所勤務だった板東だけで、交通課の総務とか研究員とか、力をもつだけの素人。
はたして捜査などできるか危ぶむ流れに嶺だったが。
一見役に立たなさそうな力でも、組み合わせ次第では案外役に立つ。
彼らに対決するのは、ものを燃やす力を持ち、すでに数人を殺してきた犯罪者。
次第に敵を追いつめ、ラスとではどんでん返し。そらにそれさえひっくり返る結末。楽しかったとは言えないな。不気味だ。