アンシリーズ第四作。

大福のような福福したアンは、東京のデパート内にある和菓子屋みつやのアルバイト。高卒のアンが、その店で出会った様々を描くシリーズ。

今回は少し転機を迎えたアン。椿店長が栄転し、新たな店長が登場。がたいがでかいが、老人や子供に親切で優しい新店長藤代。前々職が介護職だったとわかり、納得。それにしても気になる態度と言葉に、さりげなく意見を述べるアン。成長したんだね。

その藤代の薦めで、アンはバイトから社員に昇格する。

一見好青年でありながら、女子ぽい立花の様子が何か変。アンにとってはいい友達だと思っていたのに、相談されないのが、少し寂しい。

和菓子と季節にちなむエピソードが描かれ、最後にはアンは椿に誘われ和歌山に出掛ける。菓子の神様をまつる神社があり、会社でも毎年参加するのだと。

そのついでに、豪華なレジャーホテルや温泉を堪能し、うまい菓子と食事を楽しんだあとは、白浜に移動して、パンダやペンギンに癒されるアン。偶然にも休暇中の立花と出会った二人は、海岸を散歩しながら、彼の悩みを聞き出す。彼は仕事を変えることにしていた。菓子の販売でなく、製造部門か、全国の菓子の探訪にいきたいらしい。ただ心残りはアン。これきりになるのが寂しくて悩んでいたらしい。これからも友達だよというアンの言葉で解決したらしい。