今回は長篇。
光崎のもとに知人の城都大学の内科医、南条が訪れる。もと都議会議員の彼の患者が肝臓がんで死亡したが、高齢なのに異常な早さでがんになったことに不審を覚え、光崎の解剖で死因を調べてほしいと。その結果、肝臓に巣くっていた寄生虫エキノコックスが見つかる。
最初は遺産目当てに、甥が送っていた事故米のせいかとおもわれていたのが、当てがはずれる。
さらに、新たな被害者が現れる。定年後に東京都職員に採用されたことがある老人。パンデミックになるのを恐れ、光崎が肝臓がんで死亡した患者を精査していて見つけた。強引に解剖にまでこぎつけたら、またもエキノコックスが見つかる。
感染源を調べ始めたものの、わからない。二人に面識はなさそうだったが、のちに、その老人が都議会議員のグループとともに、アメリカへ視察旅行したことがわかる。そのどこかで、感染したのか。しかし、なぜかその視察記録が残されてない上に、当事者たちは口をつぐみ、話さない。
仕方なく、光崎のもとで、准教授を勤める、アメリカ人のキャシーは、真琴とアメリカへ飛ぶ。
ニューヨーク市検死局の局長が同じ症状でなくなっていた。都議会議員らと局長は一時行を共にしていたことがわかり、感染源を求めて、二人は、CDC、アメリカ疾病予防管理センターのグレッグと共に、捜査する。
そして、彼らがコリアンの売春宿に行ったことや、そこで韓国料理の犬料理を食べたことがわかる。感染源は、野良犬を食用犬として下ろした業者だとわかる。
グレッグは業者が使った範囲の野良犬を捕獲し、殺処分にすることで、バンデミックを防ぐ。
不安を感じて、入院した都議会議員たちはいまだに口を閉ざしていた。売春以上の秘密を抱えているのか?
やがて、彼らがコリアンの児童を相手にしていたことが判明する。