おなじみのヒポクラテスシリーズの第四作。埼玉県、浦和医大法医学教室の教授、光崎の見事な原因究明を描くシリーズ。

テレビ出演で、まずい発言をして世間のひんしゅくを買った光崎。さらになぞの男から脅迫めいた挑戦状が届く。絶対に、自然死にしか見えない形で、一人だけ殺すと。

予算の関係で、異常死をすべて解剖するわけにもいかないところへ、自然死に見せかけての殺人予告。県警は頭を抱えることに。

でも無視するわけにもいかず、一見自然死や事故死にみえる案件に首を突っ込んでいく捜査一課刑事の古手川。それに引きずられる法医学教室の助教、栂野真琴。

そんな二人が連れてきた死体を、冷静に解剖し、真の死因を解き明かす光崎。

こうして、自宅で自然死したと思われた老人、工場内で突然死したベトナム人技能実習生、オートバイの自尊事故死した青年、日射病で亡くなったと思われたフィリピン人女性の、真の死因が突き止められて、犯罪だったとわかる。

最後は光崎が勤める病院の医師の赤ん坊が死んだ案件。解剖を拒む父親の医師と、光崎のかつての恩師の娘である母親。

予告してきた男は、過去の光崎と何か因縁があるのではないか?栂野は、かつての恩師を訪ねて、光崎の過去の失敗談を聞いてくる。それが最後の犯人と結び付く。

なかなかよかった。