警察小説のシリーズをいくつも書いている著者の初めての女性刑事が主人公の作品とか。

大物司会者の息子が殺人を犯したと地元警察署に出頭。練馬中央書の捜査本部にいた警視庁刑事の柿谷晶は、相棒の井端と共に六本木署に向かい、取り調べをする。犯行は素直に認めたものの、動機についてだけはかたくなに黙秘する。大学生の頃にはモデルや俳優もしていた息子。結婚前の母親、妹も新進のモデルという芸能人一家。

犯人がわかり、捜査本部は裏付け捜査だけと楽になったが、世間では騒がしくなる。特にネット上では非難の声がやかましい。

被疑者が明かさない動機を調べるために、一家に密着する晶。彼女自身も過去に殺人者の兄を持ち、経験あるネットでの非難。

なぜか上司から加害者一家を支援するように言われ、被害者支援課と共に働く晶。父親はテレビ局の仕事をやめ、家族はマスコミから逃れ、隠れる。

自宅を放火されたり、さらには妹が自殺することに。その原因を探り始めた晶は、彼女にストーカーがいて悩んでいたことを知る。そのストーカーを追い続けた晶は、逆に捕まるも、井端の助けで、助かり、ストーカーを逮捕する。調べてみると、アナウンサー一家の騒ぎを引き起こした大本はストーカーだとわかる。

無事事件を解決した晶には、近い将来できる犯罪関係者、加害者被害者家族の支援を行う部署への異動がまっているらしい。