大学の院生三人が連続して誘拐される奇妙な事件が起こる。三人とも翌日には解放される。しかし、やがて三人とも激しい頭痛が起こり、入院し、一人が死に至る。
三人とも誘拐されて、手足を縛られて、目隠しをされた状態では、生臭い奇妙なものを飲まされ、その際に、呪いをかけたと言われたと言う。
この事件の捜査に駆り出されたのは、STと呼ばれる科学特捜班。警察官ではない専門人の集団で、キャリア警部百合根が率いる。
第一化学担当の黒崎は化学事故の鑑定が専門で、嗅覚が発達していて、人間ガスクロと呼ばれる。古武術の免許皆伝で武道の達人でもある。
物理担当の結城は露出過多な服装の女子で、聴覚が優れている。
黒崎と結城が一緒にいれば、人間嘘発見器にもなる。
第二化学の担当の山吹は医薬、毒物の専門家。実家が寺で僧籍ももつ。誰もな孤独に研究する仲間のうちで、百合根と世間話をしてくれるのは彼だけ。
文書鑑定担当の青山は、美青年。心理学専門の彼はプロファイリングもする。
STのリーダー赤城は医師免許をもつ法医学専門。
彼らと捜査一課の連絡役を勤めるのだが、筋金入りの刑事、警部補の菊川。
やがて、赤城により誘拐時に、被害者などが何を飲まされ、どうなったかが明らかになる。寄生虫に感染させられ、髄膜脳炎を引きおかされたことがわかる。一人は処置が遅れ死んだものの、二人は生き延びた。
誘拐の状況や犯行の手段、犯行目的などから、身近に犯人がいると判断したSTは、研究室にいるものたちの話を聞くことにより、青山のファイリングにより、犯人を特定し、罠を仕掛けることで、ついに逮捕にこぎ着ける。
なかなか面白かったが、大学の研究室内の人間関係というのも厄介なものだなあ。