警視庁強行犯係捜査日誌。

警視庁捜査一課小林係長配下のベテラン部長刑事の大河内が活躍する事件捜査二編と、係長が休日に家族と一緒にいるときに、昔の知り合いに頼まれて、自殺事件を調べ直す一編の三話からなる。

保険の優秀な営業だった三十路の女性が自宅で睡眠剤自殺をしたと思われた事件。自殺にしては不審なことがいくつかあり、所轄が大河内らに捜査を依頼。調べていくうちに、彼女には不幸な過去があり、単なる自殺ではないことがわかり、真相究明に奮闘する。


日和見と呼ばれる係長小林は、休日に出会った昔の知り合いに、もと警察官で探偵をしていた男の自殺事件の再捜査を頼まれて、一人奮闘して、ついに隠された事件を暴くことになる。


廃ビルで見つかった若い女性の遺体。

身元がわかり、花見の夜に事件が起こったと思われる。大学時代の軽音楽クラブの仲間たちが関係するものだとわかり、彼らを調べていくうちに、ついに真相にたどり着く大河内。


なかなか読み答えがあり、被害者らの人生について考えさせられる。