警視庁捜査一課第五係、碓氷刑事シリーズ第五作。

今回は大学の考古学教授夫人が自宅で絞殺つされているのが見つかる。深夜帰宅した教授が発見。

その部屋の壁に奇妙な模様がナイフで掘られているのが見つかる。誰が残したのか?どんな意味があるのか?

捜査本部で予備軍となった碓氷はひとりで調べ始める。教授によれば、古代日本の文字に見えるとか。ただ異端の学問で教授は詳しくはない。

研究員の浅井から、それに詳しいのは、五年前に研究所をやめた尾崎と聞き、行方を探すと、留守だった。しかも、彼の部屋に五年前まで、被害者の教授夫人、当時は同じ研究員だったか、出入りしていたという。それにより、本部は尾崎を容疑者として、行方を探す。

まもなく、埼玉の発掘現場で、研究員の一人が絞殺されてみつかり、傍らの壁には古代メソポタミアの楔型文字が見つかる。

古代文字に詳しいものを訪ねて碓氷が出会ったのが、外国人研究家アルトマン教授。言語学、考古学、民俗学に通じるユニークな教授。

現場に残された古代文字について、碓氷が質問すると、文字の意味はわかるが、どんなメッセージが込められているのかは、現場の状況や関係者の人間関係がわからないと、答えられない、という。さらに、捜査にか変わって見たいと言い出す。こうして今回の碓氷の相棒となるのがアルトマン教授。

異色のコンビがあぶり出した事件の真相はいかに?

研究室内の人間関係において、誤解が連鎖して起きてしまった事件。噂を信じて、確かメモせずに恨み、起きてしまった連続殺人。

アルトマン教授が魅力的だったが、事件自体はつまらない感じだな。