著者のデビュー作「木曜日にはココアを」の続編。

東京のとある川沿いの桜並木のそばにある喫茶店マーブル・カフェ。

今回も始まりはそこ。マスターが定休日の月曜に、知り合いの京都の茶屋問屋の若旦那に抹茶を供する抹茶カフェを開いた。客は若夫婦と若い女性。携帯ショップ店員の美保は一月半ばに遅い初詣をする。朝からついてないことばかりで腐る彼女は偶然見つけた抹茶カフェにて、若い女性が苦手で愛想がない若旦那に出会う。縁の始まり。

人は偶然の出会いで、緩い関係を結んでいく。そして喧嘩をすることもあるが、知らず知らず相手を動かしていく。時には背中を押してあげたりもする。

そんな関係が東京の抹茶カフェから始まり、京都にまで広がり、ラストではまた東京に戻る。一年間の出来事。

美保の次に登場するのは同じ喫茶店にいた若夫婦。ランジェリーショップのデザイナー兼店主。結婚間近だった恋人に別れを告げたシンガー。祖母に育てられながら折り合いが悪かった紙芝居好きな女性。京都の老舗和菓子やのもと女将と店の名物和菓子と同じ名前を持つ青年の客。彼らの間を行き来する野良猫まで登場する。

好き同士でもボタンの掛け違い、ちょっとしたことで誤解したり、逆に見直したり、人生は色々、人付き合いもいろいろ。心が癒されるハートウォーミングな物語。