教場シリーズの第五作。
県警で、刑事指導官として、名声を博していた風間公親。犯罪者、千枚通し、十崎に襲われ、片眼を失い、義眼となった彼は、このたび警察学校に異動となった。警察官になるための初任科短期課程の生徒たちの教官に着任する。半年間の授業を受けて、無事卒業すれば、所轄の各警察署に配属されて、警察官人生が始まる。助教には二年目の駆け出しの尾凪がつく。校長からは、時間を見つけて、生徒と共に風間教官の授業を受けるように言われた尾凪。
男子28名、女子8名の風間教場。
そのうちの何人が無事卒業できるか?
以下のエピソードで、期待された生徒までもが退校処分を受けていく。警察官として、ふさわしくない行動や気持ちが見つかり、無惨にも退校させられる。しかし、翻ってみれば、そんな生徒が警察官として身近にいたら、危険かもしれないと思えば、風間の方針はある意味ありがたい。
大学生の時、人命救助で自殺しかけた警官を助けた生徒。その時に、実弾を一発ふところにして、警察学校で自殺を企てたことがわかり、退校になった第一の退校生。
実家の工場を手伝っていて、指を失くした生徒は、暴力団を取り締まる警察官になることを希望していたが、暴力団のような指のことをひた隠しにしていて、行動がぎこちなくなり、風間に見破られる。しかし、風間は彼を激励してやる。
ブラジリアン柔術が得意な生徒は、殺意を抱くと、デスマスクになることが明かになり、退校させられた。
家族の犯罪を隠して、被害者の司法解剖に気丈に立ち会った女生徒は、風間に見破られ、学校を去った。
成績優秀の女子とそれに迫るべく励む男子。実は大学時代の恋人同士で、彼はストーカーとして、勉学に励んでいたことが、風間により明らかにされ、二人とも退学する。
拳銃マニアの生徒は禁止されていた人に銃を向ける行動が、卒業記念アルバムに写されていたことが明らかになるも、警察官にはなることを望んでいないクラスメイトが名乗り出て、代わりに退学する。
風間を付け狙っていた十崎は、風間のもと生徒たちの奮闘により、無事逮捕される。これで身を隠す必要がなくなった風間だが、刑事指導官に戻らす、教官として、警察学校に残ることにしたようだ。