東京バンドワゴンシリーズ第18作。
東京のとある下町にある明治時代から続く古本屋、東京バンドワゴン。
大家族で同居し、古本屋とカフェを経営する堀田家には、家族の友人知人が集まり、いろんな事件を経ては、誰もがファミリーの一員とも言える仲になっていく。彼らを結ぶ絆は愛なんだろうな。
今回も四季に起こる様々な出来事や謎解き、事件に向かい、家族がそれぞれに立ち向かい、新たな絆を生んでいくハートウォーミングな物語。
誰もが少しづつ年を取り、体調や気持ちが少しづつ変わって、新たな道を見つけたり、別れがあり、出会いがあり、再会がある。
三代目店主の勘一は89歳となり、ひ孫のかんなと鈴花は小学三年生になる。
勘一の孫娘藍子は、夫の実家のイギリスに暮らしていたが、姑の死を契機に、夫のマードックと日本に戻ってきた。
勘一の息子で、伝説のロッカー我南人の浮気相手だった女優の百合枝は、引退後堀田ファミリーとして、暮らしてきたが、老人ホームに暮らす勘一の妹分的なかずみと、余生を暮らす決意をして、堀田家から出ていく。
何でも器用にこなすイケメンの勘一の孫青は、今回のラストで、古本屋のとなりの、元銭湯を買取り、様々な芸術を教える塾を開く決意をする。今までは堀田家の裏方ばかりで、自分の立場に負い目を感じていたらしい。堀田家には様々な芸術家が出入りしてる。藍子夫婦のような世界を渡る絵描きもいれば、青の兄である紺という小説家もいる。父親の我南人や紺の息子の研人のようなプロミュージシャンもいる。古本屋の堀田家は当然文学にも明るい。それらを子供たちに見せ、教えて、いつかは世界に羽ばたく才能を作るクリエイタービレッジのようなものを作ろう、青はそう考えた。
シリーズがまだ続くかどうかわかるないが、ここで終わってもいいかなと思った今作だった。