貸出延長までして読んだ甲斐があった。なかなか興味深い物語。

古代中国で、漢帝国に挑みながらも反乱に破れた遊牧民羌人の首領竜将軍は、体を失いながらも死後もその思いが、竜の舌となり、後世に生き続け、その欲望を果たすために、様々な動物に転移しては、世に動乱を起こしていく。

流砂の小国で巫祝と呼ばれる祈祷や呪術、医術を操る一族の娘は、馬と話ができる少年と愛し合い、不幸にも結ばれることはなかったものの、その思いは竜の舌と同様に、後世に生まれ変わり、竜の舌の野望を打ち砕くべき働く。彼女の持っていた夜光虫と呼ばれる耳飾り一対は離ればなれになりながらも、後世に伝えられ、竜の舌の野望を打ち砕く名剣も人々の手を経て伝わっていく。

竜将軍の幼馴染みで部下だった男は、永遠の命を与えられ、後世に生き続け、竜の舌の活動を助けていく。

こうして、漢、唐、明、日中戦時代を経て、ラストは現代。

竜の舌はコウモリに寄生して、難病を引き起こすウィルスとなり、世界を混乱させるも、巫女の生まれ変わりの救急救命医と、馬使いの少年が生まれ変わったクライマーとなって、ウィルスを撃退し、ついに結ばれることになる。