後のミステリー作家江戸川乱歩がいまだ執筆する以前に、大正時代に、二人の弟と共に、駒込団子坂に開いた古書店三人書房を開いた。二年足らずしか開いてなかった店だが、さまざまな謎が持ち込まれ、後の乱歩、平井太郎が見事に解決していく、という趣向の連作短編集。

タイトル作で、ミステリーズ!新人賞を受けた。乱歩デビュー百年にでた。


松井須磨子の後追い自殺に疑問を投げ掛ける新たな遺書が見つかった謎をめぐるタイトル作。当時は今だ無名だった宮沢賢治や、宮武外骨、横山大観、高村光太郎等が登場する諸編があり、なかなか面白そうな気もするのだが、なぜか、あまり気が乗らなくて、二編だけで中断してしまった。