バブルの頃にもてはやされたものの、中年を迎えた今は、不遇な生活を送っている人々が集まり、人生の敗者復活戦に挑むまでを描いた連作集。
最初に登場するのは、大学時代にスカウトされ、テレビ番組で冒険の旅をして有名になった立花浩樹。旅をしながら撮影をしていた。ブームが終わると共に、所属事務所の多額の借金の連帯保証人として、一人借金返済をするはめにおちいり、やっと返し終えたら、四十代。なにもする気になれず、故郷でぐうたら生活を送っていた。
そんな彼が変わるきっかけは、毎日見舞いに行っていた母親がいる病院 。母が息子が写真家だったと自慢したことがきっかけで、同じ病院にいた老女を携帯で撮った写真だった。老女の気持ちが素直に出ている写真は、老女ばかりでなく、その家族にも好印象を与えた。
老女の息子で映像会社に勤めていた宮川。半ば婿養子の妻と、会社をリストラされたことがきっかけで、喧嘩し家を出たものの、いくところがなく、 浩樹のもとに居候し、撮影助手をするようになる。
さらに、浩樹が住んでいたシェアハウスに前からいた美容関係に詳しい女性、寛子。浩樹が撮影する女性に、化粧のアドバイスをしたことがきっかけで、仲間になる。
さらに、浩樹の大学時代の友人や、落ち目の芸能人らが知り合い、一緒に撮影したり、ネットにあげて、評判となり、新たな道が開けていく。
そんな彼らのサクセスストーリー。