天才修復士スギモトシリーズの作品。

今回手掛ける作品は、安土桃山時代に活躍した絵師狩野永徳の落款が記された屏風絵。

安土城落城による焼失を免れたという、いわくつきの絵画。四季を表すの最初の春の部分が欠落していて、その復元を依頼される。

ロンドンから京都に調査と復元材料を調達に出掛けたスギモトと助手の晴香。

絵画の出所を探し当て、絵画のいわくや、不仲のスギモトの父親との因縁を聞く。

三グループによる復元結果の審査には、スギモトらは永徳らしからぬ画材と描き方で苦戦するも、最後には父親が持っていた火事による欠落以前の写真の登場により、スギモトらは原作通りとわかり、合格する。

スギモトが大英博物館をやめたときに、共にやめて助手になった晴香は、彼女の恩師というべき野村と再会して、心揺れる。日本に帰るべきか?スギモトの思いに疑心暗鬼となり、迷うが、結局は彼のパートナーとなることを決意する。