カメラマンの森園アリスは、知り合いの日系アメリカ人の学者ヒュウガ博士から、ポートレート撮影を頼まれて、パキスタンのカラチに向かう。以前にノアの方舟をめぐるアララト山の旅を取材し、本にして、少し知られるようになったアリス。それを見て、依頼してきたと言う。ヒュウガ博士はある発見をして、近いうちに世界を騒がせそうだと言う。

現地について、アリスは驚く。

まだ元気だった博士が急死したという。博士はモヘンジョダラの遺跡にある掘っ立て小屋で一人なにかを研究していたらしい。助手だった中国系アメリカ人のジョージ、博士の夫人メアリーと共に、モヘンジョダラに向かう。そこで、博士のアドレス帳を見つけ、何人かの知り合いの消息を調べると、なんと博士の死後に、みんな死んでいる。

事故など、一見自然死かと思われたが、何が気になる。博士の発見した研究にまつわる何かがあったのではないか?

気になるアリスは、メアリーに資金援助してもらい、ジョージと共に世界各地にいる研究者たちの死因を究明しようと旅立つ。

シンガポール在住の海洋学者フランク

京都在住の民族文化研究者光永

インド、マドゥライ在住の宗教学者ナラヤナン

イタリア、パーリ在住の言語学者ザノッティ

四人とも三十代から五十代で、老齢による死亡ではない上に、みんな同じ日に急死している。

第三者の故意の関わりによる事件ではないかと疑うアリス。

アリスらが向かう先で、なぜか偶然にも出会う男がいた。アララト山の旅でアリスが知り合った一石豊。本来は数学者だが、あらゆる分野で敵なしの存在。現在は世界各地を渡り歩き、通訳として生計を立てている。それは彼が持つ特殊能力のせいだった。それは忘れることができないということ。一度見たもの、聞いたものをいつまでも覚えていて、頭のなかで再経験できること。

そんな一石と、訪ねた先で出会い、ついには同じ謎を求めているとわかり、同行することになる。

ヒュウガ博士が関心を抱いていたインダス文明は、他の古代文明とは一線を画す特異なものだった。そして、ある日一夜にして消えてしまった。何が起こったのか?なぜ消えたのか?いまだに解明されていない。

博士はそこに何を発見したのか?

大西洋に古代にあったと言う大陸と文明

アトランティス。インダスとアトランティスにどんな関係があったのか?

博士をどうやらその二つが同じものだと、発見したらしい。

そして、消えたなぞにたいしては、モヘンジョダラの地下にウラン鉱があり、大量の雨により、自然に核反応が起きたと推察。その放射能により、都市は残ったが住民は死に絶えたと。

イスラム国にウラン鉱があるとわかれば、アメリカとしては困るから、その研究を抹殺しようとして、研究者らを殺して回った。

博士の仮説は信じがたいものの、インダス文明の謎には興味が湧く。なにか読んでみようか