マカン・マランふたたび。シリーズ二作目。
大柄でイケメンの中年紳士ながら、ドラァグクイーンと名乗るオカマが開いている夜食カフェ、マカン・マランに、主が帰ってきた。ガンの転移により、入院していたシャールは、無事に帰ってきた。
そんなシャールの店には今夜も仕事に家族に、人生に疲れ、悩む人々がやって来ては、シャールと彼女の作る料理により、癒されていく。
派遣社員として働くアラサーの女子は、先輩が牛耳る職場に疲れていた。孤独だった。そんな彼女は、同僚の結婚祝いの品を探していて、シャールが戻る前の店に出くわす。退院してきたシャールにより、癒される。
田舎の旅館の次男坊は、何でも優秀な兄が煙たくて、都会に出て漫画家を志望。ある漫画家の助手を勤めていたが、ある日、兄の急死により、田舎の旅館を継ぐようにいわれ、漫画を諦めようとしていた。そんな彼のアパートのそばにあったシャールの店。雷鳴と豪雨に追われ、店にはいる。シャールのもてなしに癒され、諦めかけていた漫画家になる夢を取り戻す。
駅前のタワーマンションに住み、優雅な主婦と見られていても、息子に悩み、不満をもて余していた。そんな彼女は息子の同級生のママ友と、小学生にとっては良くないと、店に抗議に出掛けて、シャールと出会う。シャールと話をし、料理を食べることで、自分の間違いに気づき、まともに息子と向き合えるようになる。
娘の進学で悩む、シャールの昔の同級生である中年の教師は、シャールと過ごした昔を思いだし、娘に向き合う姿勢をかえることにする。
ドラァグクイーンになったことで、勘当となり、独り暮らしの父親とは疎遠だったシャール。その父親が持病をこじらせ、亡くなる。エリートサラリーマン時代の姿で、葬式をすませに出かけるシャール。
親孝行ができなかった嘆くシャールに、同級生だった教師は言う。病院からちゃんと帰ってきたシャール。親に先立つ不孝にはならなかったじゃないか。そして、きちんと見送ってあげた。それこそ孝行だと。