中国を舞台にした短編集。
最初の一編は、明朝永楽帝の時代、東北辺境の黒竜江の北岸で道に迷った女真族出身の武将が出くわした廃城。そこにいたのは、かつて遼によりさらわれた宋の皇帝のすえだと名乗る。その祖母だと言う、見かけは妙齢な美女ながら、齢百歳に近い化け物に対峙する話。
第二編は、唐の若き玄宗皇帝の時代、支配下にあった西部のオアシス国家軍を、さらに西にあるサラセン軍の襲撃を受けていた。敵を調査するために派遣された武人。西域で出会った美人と本土に戻る予定が、サラセンの将軍を倒すのと引き換えになくすと言う話。
第三編は、唐の太宗皇帝の時代、その死期が迫った頃に、将来を慮って憂慮した武将たちにまつわる話。
第四編は、三国時代の中期、魏が重臣の司馬によるクーデターにより、蜀漢に亡命した将軍夏候覇にまつわる話。
第五編は表題作。南北朝時代、南朝が梁の時代。官人羊子鵬にまつわる話。
なかなか、興味深いものの、面白かったとまでは言えないかな。やはり、金庸は面白いと再認識。