金庸の処女作になるシリーズ、全四冊。清朝第六代皇帝の乾隆帝の時代、清朝を倒して漢族の王朝、明に戻そうと暗躍する秘密結社紅花会がいた。初代の当主がなくなり、あとを継いだのは、いまだ紅顔の貴公子、陳家洛。初代が養子にした彼には秘密があった。現皇帝は実は陳の兄だった。前皇帝が位につくために、跡継ぎがほしくて、家来の男の赤ん坊を、自身の娘の赤ん坊とすり替えたのだった。幸い、四代皇帝に気に入られて、無事に六代目となったものの、その後に、出生の秘密に気づいた。
それを隠蔽するために画策する皇帝と、それを利用して、皇帝に漢族王朝に戻そうと願う二人の対決を描いたシリーズ。
紅花会に属する武人たち、皇帝配下の武人たちの対決、遠く西部のウイグル族を征服しようとする皇帝の軍隊に退治するウイグル人と紅花会。
金庸のシリーズには珍しくない男女の駆け引きと恋模様、名手同士の息詰まる対戦、皇帝と当主との駆け引きなど、目が話せない展開で、一気に読まされてしまった。
今日から仕事は休み。正月の用意もせずに、1日読みふけっていた。明日は少し買い物にでも行こうか。来客もなさそうだし、以前ほどの用意もしないが。
大掃除はまあいいか。
先日の寒波以降、まあまあの天気。正月まで良さそうで、ありがたい。