る連休前半の最終日、三日めでようやく図書館本を一冊読了。
ダメだなと思いながらも、仕方ないかとも。
南の島に移転したオルゴール店を舞台にした七つの愛の物語。
人の心の中に流れている思い出の曲を聞き取る聴力を持つ店主。希望に応じて、そのメロディで、オルゴールを作ってくれる。
島生まれの幼馴染みの若い男女を結びつける求愛の島歌をしこんだオルゴールの物語。
夫婦間のコミュニケーション不足のため、熟年離婚の危機を迎えた女性は、夫との思い出の曲が仕込まれたオルゴールにより、やり直しを決める。
大好きな従兄弟の兄ちゃんがいなくなってさみしい少年の前に現れたのは、都会育ちでバイオリンを習う少女だった。彼女の練習曲をしこんだオルゴールを残し、彼女は去ったが、再会の約束を島独自の親指の指切りでかわす。
北欧生まれの女性が、日本人の夫のふるさとである島に、夏祭りにやってきた。
折しも妊娠していて、情緒不安定な彼女を癒してくれたのは、故郷北欧の夏至祭りの音楽が仕込まれたオルゴールだった。
定年間近に子会社への出向を申し渡された会社員。家族のためには転職するのも大変で、ストレスを抱え、有休を使い、南の島に気晴らしの旅に来る。この島を選んだのは、昔の友人の消息を知りたかったからだった。一時は音楽家として有名になりながらも、薬物で身を持ち崩し、業界を去った男。オルゴール店で、店主に聞き取られた彼の心に流れる友人の歌が、友人との再会をもたらす。今は島になれてしまった友人だが、いまだに音楽を捨てていないことを知り、自分も頑張ろうと勇気を得る。
音楽好きな島神様。そんな神様につかえ、歌を聞かせるのが勤めのばば様。今のばば様は若い頃に島に呼ばれるようにして訪れ、先代のばば様に拾われた。
そんなばば様の心の音楽を聴こうとした店主だが、何も聞こえなかった。ばば様の心は空っぽだった。彼女が歌う見事な歌は、神様からいただいた歌なのかもしれない。
同じように、人の心の中に流れる音楽が聞ける店主だが、彼自身の心もやはり空っぽだった。
耳が不自由な兄と二人きりで島に卒業旅行にきた妹。幼い頃に母に買って貰ったオルゴールは兄妹の取り合いで壊してしまった。その店が今はこの島にあると知り、修理を頼むためにやってきた。耳が不自由な兄には音は聞こえないが、仕掛けの機械の動きでわかるらしい。妹も聞いたことがあるはずなのに、どんな曲か思い出せない。修理されたオルゴールで聞いてみると、なんと幼い頃に母が二人に歌ってくれた子守唄だった。何かと不自由な兄ばかり世話を受けていたつもりだったが、私も母によく歌ってもらっていたのに、気づく妹。
素敵な話ばかりで、心暖まるね