田舎の山村にある国道食堂。元プロレスラーの本橋十一が、引退後、親の経営していた食堂を引き継いだ。トラックドライバーや旅をする仕事を持つ人が訪れる食堂。近所の人も訪れる、うまい食事を提供する大衆食堂。
そこに集まる人々、その名前を章の名前にして綴られていく、心暖まる話。
親の代から仕事している双子姉妹の老女みさ子とふさ子。とある事情で、親の元を離れて高校卒業まで預かってる従業員の美也。同じように店に預けられ、今は大学生になる空。
血縁はなくても集う家族のような存在の人々。
店を訪れた人々の間にあった不思議な縁。五十まで独身だった十一が所帯をもつことにした保険外交員のアラフォー女性和美。はじめて訪れたシングルマザーのトラック野郎の蘭子は、和美の元義妹。兄の暴力から逃げた義姉の離婚を応援した。
元プロレスラーらしく、店内にあるリング。そこでの一人芝居がきっかけで俳優として認められたイケメン二方。彼に好意をもつ女性美智。ここで出会い結婚することになった若い二人篠塚と亜由。その結婚式を店のリングで行うことになり、ついでに十一と和恵の結婚披露も行うことになる。
そして、偶然にもそれを知った元旦那が現れるかもしれないという不安要素が出てきて、目が離せない展開。
最後はよかった。