「満月珈琲店の星詠み」シリーズで有名な著者が、新たに始めた占星術関係のシリーズ第一作。
祖父が小さな書店を経営していたことから、幼い頃から本に親しんでいた誠は、憧れの出版会社に就職したものの、文芸書の編集希望だったのに、配属されたのは、中高生向けの占い雑誌編集部。しかも、編集部は大阪支社にあることで、初めての独り暮らしを、慣れない大阪で始めることになる。
両親の離婚で祖父母に育てられた誠は、両親の離婚の原因となった占いを嫌悪していた。とはいえ、仕事だと割りきって先輩と共に、船岡山珈琲店にいる正体不明の謎の占い師の取材に出掛けたものの、占い師の発言にぶちきれて、喧嘩を吹っ掛けてしまう。そして知る、謎の占い師が、珈琲店のマスターの孫娘の女子高生だとわかる。
元銭湯だった建物、男女二つの入り口が、今は珈琲店と書店になっている。書店は祖母が経営し、女子高生がバイトしている。珈琲店には金髪イケメンの女子高生の兄が働いている。
喧嘩はしたものの、占いが悪いと言うより、それにはまって人生を破壊したのはその人自身の責任だという理屈を認め、和解し、話の流れで、珈琲店二階の空き部屋に住むことになる誠。
そこに住み、占星術について次第に理解を深めていく誠。
ラストには生き別れだった母親が現れ、意外な謎が明らかになる。
なかなか面白かった。というか、私自身西洋占星術に結構興味があるので、またしっかり勉強したくなる。