高田氏の古代出雲の真の姿を追求したシリーズ、古事記異聞シリーズの第四作で、完結編。
民俗学の大学院に入り、たまたま出雲を研究テーマにした橘樹雅は、指導教官である先輩から、出雲のことを何も知らないとバカにされ、一念発起。春休みを利用して、出雲へフィールドワークに出掛けていく。
島根県の出雲関連の神社を精力的に回り始めた彼女は、次第に出雲の真の姿は、通説とは別にあると思うようになる。
先輩の助言を得ながら、島根県奥地の奥出雲、京都にある元出雲と、たどってきた足跡は、今回、出雲族の真の故郷である大和の地に足を伸ばす。
研究室の先輩で、今は在野の研究者である金沢千鶴子を伴にして、奈良県を回っていく。
三輪山の大神神社を発端に始まった研究旅は、長谷に向かい、古代その周辺に出雲族が住んでいたことに気づく。
野見宿爾伝説の真相から導かれる出雲族の歴史の真実。
二人を監視する不穏な動きをする謎の老人も現れるが、結局事件にはならなかった。
どこまで信じられるかはわからないが、なかなか面白かった。
出雲編はこれで完結らしいが、次は最後に言及されていた伊勢編になるのか?
伊勢を知らぬと出雲の半分もわからない、それはどういうことなのか?
老人はさらに、もうひとつを知れば、この国のすべてがわかると言ったが、それは何だろう?
今後も楽しみだ。