池袋署刑事課神埼・黒木シリーズの二作目。
高級なスーツを着ているものの、水商売のような険悪な雰囲気を醸し出す刑事、黒木と真面目なサラリーマン風の刑事、神崎。二人は組織をはみ出す単独行動をすることで、批判は浴びるものの、黒木の直感による事件解決率のために、重宝されるコンビ刑事だった。
今回は自宅の部屋で撲殺死で見つかったシングルマザーの殺人事件が解決するまでの経緯が描かれる。
とはいえ、所轄署の彼らが捜査本部で活躍する場は与えられない。かえって、本部詰めの警察学校時代の動機の刑事の、誤解による恨みから、最初は本部からはずされる二人。
ただでさえ事件が重なる池袋署、二人は黙々と別の事件に関わっていく。
ストーカーに付きまとわれているパート従業員の若い女性の事件。
老舗のアニメ製作会社の社長室から盗まれた手塚治虫の原画盗難事件。
ホテルの屋上で飛び降り自殺しようとする男の事件。
人気コスブレイヤーのストーカー事件。
託児所の副代表が突き飛ばされて転落した事件。
殺されたシングルマザーに初恋した高校時代の同級生が、路上ライブで歌いながらしていた危険なバイトの事件。
さらに、二人の上司が婚活の結果はじめて出会いが叶いそうになる顛末や、黒木を恨んでいた本庁刑事の夫婦問題が描かれる。
そして、最後にはシングルマザー殺害犯が見つかり逮捕される。
二人の小気味よい捜査が魅力の警察ものだな。