久しぶりに、1冊読めた。意外に面白くまたよかった。推理と恋愛。
図書館司書をしていた三雲華は、恋人の桜庭和馬にいきなり、彼の自宅に連れられていき、家族に面会して驚く。
玄関先にあった桜庭家の家族写真では、全員が警官の制服を着ている。公務員としか聞いていなかった華は驚くと共に、先行き不安を感じる。
桜庭家は警官一家であるが、三雲家は代々盗みを生業とする泥棒一家だった。
家族にそれを明かさないままに、両家の家族は意気投合し、華と和馬の結婚話が進むなか、華の祖父が失踪し、遺体が見つかる。身元がわからないように顔面が潰されていて、警察の資料により、指紋からホームレスだとされたが、三雲家では、祖父が使った偽名であることから祖父が殺されたと知る。
警視庁の刑事だった和馬が捜査に関わり、死体の身元に不審を覚え、一人調べていく。一方、華も生前の祖父の行動を調べていくうちに、おかしなことに気づく。華と和馬の祖父同士が決まって月に一度同じ酒場で隣り合っていた。
和馬は華の祖父が伝説のスリ名人と知り、その家族も義賊として都市伝説になっている泥棒一家だと気づく。
刑事が泥棒の娘と結婚するわけにもいかず、別れる二人。
1年後、和馬の結婚式で騒動が起こる。
娘を案じる華の両親が、式場から新郎を盗む計画をたてる。一方、和馬は華の祖父殺しの真犯人に気づく。誘拐された和馬は華の両親の協力を得て、式場で真犯人を暴き出すことを企てる。
警察と泥棒、因縁の両家の間に立つ現代のロミオとジュリエットの恋の結末は?
最後にはどんでん返しもある。
恋愛と家族とミステリーが融合した面白くて、興味深い作品だった。