QEDシリーズ第10作。
今回の舞台は熊野。
学校薬剤師の慰安旅行に参加した奈々と桑原。年配者が多い一行のため、奈々たちと行を共にする若い薬剤師神山。
どうやら彼女は故郷である熊野を捨てて生きてきたらしい。
例によって、熊野の秘密を研究している桑原の解説を聞きながら、熊野各地をめぐる奈々たち。
故郷の熊野を知っているつもりだった神山だが、桑原の考察を聞きながら、新たな発見を見いだし、最初は変人かいい加減な男だと思っていた印象が一変する。
さらに、故郷に残る風習として、地主による処女権を聞かされて、彼女の悩みまでも気がついていたのかと驚く。
終盤で奈々の妹と桑原の友人小松崎が参加するも、今回は奈々と神山が桑原の講義を聞きながら名所をめぐるだけで、編実の殺人事件は起きなかった。
ただ、神山の叔母で養母である鈴子も、神山と同じ体験を少女時代にして、それが原因で、実の父親を殺したということが告白として描かれるも、事件にはならなかったらしい。