半分読みかけたままだった本作をようやく読了。
2000年に発売されヒットし、映画化もされて評判になった「黄泉がえり」、その続編である本作が出たのは、17年後。
前作のラストで設定された熊本地震が、なんと2016年に、実際に熊本で起きた。それがきっかけで、続編が出ることになった。熊本地震で自宅に被害を受けた著者。その傷跡の残る熊本を癒すためにか。
熊本で起きた黄泉がえり現象が1年足らずで終息してから、17年。熊本で再び黄泉がえり現象が起き始める。前作で、新聞記者として取材していた川田のもとに、死んだ母から電話がかかる。そんなエピソードから始まる物語。前の黄泉がえりが終わったのは、それを可能にした巨大な生命体が、熊本を大地震から守るために立ち向かい、死んだと思われていた。それがなぜ復活したのか?
いくつかの新たな黄泉がえりが紹介され、さらに熊本の生みの親とも言える熊本城主加藤清正や発掘された骨から生まれた恐竜までもが登場する。
前作でよみがえった人々の大部分がいなくなったものの、ただ一人残った人物がいる。そしてその人物の娘として生まれた女子高生いずみが、今回の黄泉がえりの中心にいることが明らかになる。彼女に協力して、新たによみがえった人々の協力で、熊本に襲いかかってきた新たな脅威、スーパー台風に立ち向かい、一度は消えてしまうが、一ヶ月後、再生する黄泉がえりの人々。さらに、黄泉がえりが熊本以外の地域や海外にまで広がるというラストの設定は、信じられない話だが、一方でそうなればいいなという思いが起きる。