警察庁の官僚から所轄の大森署長に左遷された竜崎。彼の活躍を描く隠蔽捜査シリーズの第三作。
今回の事件は、アメリカ大統領の来日に関わる警備問題。所轄の署長でありながら、なぜか第二方面警備本部の本部長になるという辞令を受け取った竜崎。何かの間違いだと思ったが、上層部の意向だとわかり、従うことになる。
管内に大統領が到着する羽田飛行場を持つ方面警備本部は、重大な任務。アメリカのシークレットサービスが二人来日し、テロの恐れがあるからと、警備状況を確認する。しかもその一人が膨大な飛行場内の防犯カメラの映像を見続けて、一人の不審な人物に目をつけ、飛行場の閉鎖を要求してくる。しかし、竜崎どころか警視総監にでもそれを実行する権限はなく、結局拒否することになる。それに抗議する二人に竜崎は、警察の総力をあげて、来日までにテロリストを確保すると約束するはめになる竜崎。
そんな竜崎は警備本部で秘書として派遣されたキャリアの女性警官に一目惚れし、恋の悩みを抱えることになる。
本部立ち上げ直後に管内で起きた多重衝突の交通事故。その原因となったトラックの運転手が失踪。交通課の警官が捜査すべきだが、なぜか一人で捜査するはみ出しもののベテラン刑事が、単身で、その運転手を追う。
飛行場の監視カメラに写った怪しい人物と、失踪した運転手が同一人物だとわかったとき、ついに日本人のテロリストの片鱗に手が届き、竜崎の指示で、警視庁の各部が協力して、テロリストの確保に向かうことになり、大統領来日の2日前に確保できる。
大統領の来日日程も無事にすみ、ひと安心する竜崎。恋の悩みは禅の公案により、解決する。自分の感情を素直に認め、逆らわないことで、落ち着くことができた。