姫川シリーズ第7作で、第二の短編集。
全8作が収録されていて、はじめの3作が第6作の「ブルーマーダー」以前の姫川が登場。池袋署強行犯捜査係に着任した姫川。後の5作がそれ以降の姫川。
タイトル作で、姫川は警視庁捜査一課への異動の辞令を受けとるも、特捜本部にいる池袋署勤務も併任という変則的なもので、手放しでは喜べない。
さらに、そのつぎの作品では、姫川が警部試験に不合格になり、さらに成績優秀な警部補でもなかったために、本庁への異動に関して、池袋署の署長らのクレームを受ける。とはいえ、かつての本庁勤務時代の上司で、今は管理官の今泉と、もと捜査一課長だった和田警視正による根回しと意向のお陰だった。
本庁への復帰をはたしたものの、かつての姫川班のメンバーを戻すことは叶わず、おまけに現在いるメンバー、おばちゃんとやさぐれと目付きの悪い若造や、一見無関心な上司は姫川に冷ややか。それでもめげずに捜査を続ける姫川に、最後の作品のラストで、かつてのメンバーの一人菊田が復帰する。

事件だけでなく、姫川をめぐる人間関係にも目が離せない姫川シリーズ。
新メンバーと取り組む事件が、「ジウ」シリーズとのコラボ作「硝子の太陽」だとか。そちらも興味はあるが、まずは姫川の転機となった二つの長編、「インビジブルレイン」と「ブルーマーダー」を、近々読んでみたい。