以前読んだ「二人の推理は夢見がち」の続編。夢見という特殊な能力がある早紀と司の冒険譚。
大学を出て、とある会社で研修を受けていた2年前の早紀。休日に大学時代の友人と買い物に出掛けたときに、彼女はその男を見た。新宿の地下街の宝くじ売り場の向かい側で、立ったまま眠っている男を見かけた。
友人に誘われてダブルデートをすることになった早紀は、つれていく男に、司を選んだ。食事のあと、司を気に入った友人が二人で去ったあと、友人の知り合いの男性と飲みに出掛けることになった。その店内で、早紀の相手の男に声をかけてきた男たち。二人とも彼らに外へ連れ出された。どうやら彼らは振り込め詐欺の一味で、早紀の相手も仲間だったらしい。金を持ち逃げしたと糾弾されていた。そして早紀をボスのところへつれていくと言い出した矢先に飛び出してきた大男が彼らを倒していく。早紀のデート相手は一人で逃げ出した。その大男につれられて早紀も逃げ出す。そしてつれていかれたのが、フリーダム・ツリーというシェアハウスだった。学生寮の様なところだった。助けてくれた大男がオーナーのジョージ、同棲してるキャロさんの他、2人の女性、エミリ、サワコさんと3人の男性ロイ、かるかん、ユウ。
その夜はエミリの部屋に泊めてもらった早紀。一見高校生にしか見えないエミリだがもう成人していた。弁護士の母親の教育ママぶりに腹をたて家出。さ迷ってるところをジョージさんに保護されたらしい。翌朝、エミリがリストカットして一騒動起きるが、慣れた様子で住民たちが協力して助ける。どうやら住民の誰もが秘密を抱えているようで、警察沙汰にはしたくない様子。
ジョージさんも夢見の能力があり、それを使ってナンバーズの当選番号を知り、小金を得ている。大金を得ると怪しまれるから。生活費以上の金は得ないとか。
その住民のキャロさんがある日失踪。週末にはボランティア活動だと言って、いつも一人で出掛けていたキャロさん。彼女が残したスカーフで、事情を知ろうと、早紀は司を呼び出す。司の夢によると、自分で家を出たキャロさんは十代の男に、緊急事態だと言われ、強引につれていかれたという。
さらに住民のロイさんも行方がわからなくなる。もと詐欺の出し子をしていた彼を更正させたジョージさん。最近様子がおかしかった。昔の仲間と接触してるのではと心配していた。そてがきっかけで、ジョージさんは早紀の窮地を救ったのだった。
失踪したロイさんが住民たちに誘っていたバス旅行。手がかりを探そうとエミリに誘われて参加した早紀だが、結局何もわからず。
そんなときに郵便で届いた血まみれのロイさんの帽子。消印は山梨の勝沼。キャロさんも昔、山梨の小学校教師だった。何か関係があるのか。
その帽子で夢見をする司。いつもなら声も聞けるのに、今回は映像しか見られない司。どこかの地下室に監禁されているロイさん。黒人の子供に帽子を託して助けを求めたロイさん。
司は早紀をつれて、その場所を探しに行くも、ロイは見つけられなかったが、怪しい男を見つける。その男は観光バスの運転手だった。
早紀の夢見は変わっている。祖母から譲られた腹話術の人形と共に眠ると、夢の中で、その人形が早紀が見聞きしたことから推理洞察して、事件の解決のヒントを知らせてくれる。それにより、解決の鍵となるのが、シェアハウスを出ていったユウだと知った早紀は、司と共にユウを探し出す。彼により、キャロさんの本名がバスの運転手と同じだとわかる。さらにバス旅行中の会話から早紀は、運転手が先妻をなくし、息子のために後妻を迎えたが、今は夫婦仲がよくないときいたことを思い出す。
キャロさんを誘い出したのは夫の連れ子、ボランティア活動は、仕事でいない間に、息子の世話に行っていたのではないか。
こうして、司と早紀は、ジョージさん、エミリを連れて、ロイとキャロさんを救出に行くことになり、無事に二人を救出することに成功する。
ジョージさんはシェアハウスを閉じることにし、皆バラバラになることになるが、記念に行った奄美大島の旅で、ジョージさんは、古い日本家屋が売りに出されているのを見つけ、気に入って購入。自由大樹という看板に運命を感じたのかも。そこでカフェを開き、ゆくゆくは民宿にしたいという。いつかみんなで集まろうということになる。