警視庁捜査一課十一係シリーズ第9作。文庫版では殺人分析班シリーズとして、第7作までしかでていない。続編があると知り買った。
東京最大の繁華街銀座で事件が起こる。ブティックのショーウィンドウ内で、首吊りにされた遺体が見つかる。はじめは身元不明だったが、玄馬に残っていた黒いアルミホイルと蓄光テープから、演劇関係者と推理し、探してみると身元が判明。演劇の演出家だとわかるが、現在はたいした仕事もない男。
ついで事件が起こる。とある店先の草むらに放置された袋に、誘拐された被害者の声が吹き込まれたレコーダーと写真が発見される。被害者が名乗っているため身元はわかるが、前回の被害者との関係がわからない。さらに、ショーウィンドウ内にあった実物に近い顔を持つマネキンが盗まれているとわかり、その製作所を探すも、すでに倒産してる。さらに同様の誘拐事件が発生。百貨店の社員と美術館職員という誘拐された二人はなぜすぐに殺されないのか。犯人の狙いはなにか?十一係の面々は個性を発揮して、事件の確信に迫っていく。
マネキンのモデルになった女性を追い求めて、それが被害者3人に関係のあるもと舞台女優だとわかる。マネキン製作時になにか問題が起こり、その復讐劇が演じられているのかもしれない。
現場が銀座の特定の通り沿いに固まっていることから、誘拐された二人や犯人がその近くにいると推量する塔子たち。レコーダーに残るわずかな音が列車の音だとわかり、監禁場所が判明。取り壊されるビルの一室だった。工事を差し止め、列車を10分間だけ止めて行った捜索により、被害者は生きたまま発見される。それらの現場を見渡すことができるホテルの一室に、今は名を変えていた女優が泊まっていた。
こうして、十一係はなんとか犯人にたどり着く。
次の巻では、塔子が囚われの身になるという予告がある。こうなるとこれも読んでみたくなる。文庫になってない、これの前作も読んでみたい。定価の半額が高いかどうか、一概には言えないが、思いきって買ってしまおうか。いつなくなるかわからない。