朝から青空が広がる土曜日。今日は仕事は休み。
朝8時半に、お寺さんが来宅。亡き母の五七日法要、といっても私一人だが。
ようやく本を読む余裕ができて、読み始めたが、怖い話だ。
警視庁捜査一課の刑事川村は帰宅途中、近所で事件があり、顔を出す。若い男が刺殺されていた。所轄の刑事と鑑識が来るのを待っているときに現れたのが、奇妙な連中。厚生省のもので、事件を引き取るから、警察は帰ってくれという。所轄の署長からも連絡があり、渋々現場を出る川村たち。
昨年、スナックママの殺人事件の犯人逮捕時に車で逃げられ、その車にぶつかった自転車に乗っていた幼い娘が亡くなった。その失態で意気消沈し、妻にも出ていかれた川村。ようやく現場に復帰早々の事件。管轄違いとはいえ、事件捜査をひそかに始める川村。
一方、民間から採用されて、警視庁のサイバー対策室に勤務していた高倉竜生。上司の千賀の指示で、川村の捜査に協力することになる。
28年前分子生物学の大学教授がひそかに、クローン人間を7人作っていた。有名人の体細胞から作られたものの、政府はその能力が発揮されないように監視をつけて、ひそかに見守ってきた。クローンは秘密にするのが政府の方針。監視団は厚生省や警察から人員が集められ、ずっと監視していた。
最初の被害者はクローン人間第1号だった。以降、2号3号とクローン人間が殺されていく。
犯人は誰か?その目的は?
クローンは人形と呼ばれ、監視団はドールズと呼ばれる。ドールズ内部にも派閥の確執があり、そこからクローンの秘密や居場所が漏洩されたのではないか。
クローンとは知らず、親であるピアニストの才能に気づいた若者。知り合いの音楽家の勧めで、過去のピアニストに会いに行く若者。ドールズ本部に連絡せず、その若者を追う川村たち。
若者と共にいる、その友人が実はドールズの現場責任者朝比奈だと気づいた川村。
朝比奈はピアニストの素質を持つ若者をつれて行方をくらませる。彼の狙いは何か?
そして、クローンの製造者である認知症を患う老人が殺される。犯人はなんと、高倉の幼馴染みで妻である女性だった。そして明かされる秘密。彼女も高倉もクローンだった。生まれてからずっと監視されていた。
しかも高倉の親は当時世間を騒がせた連続殺人犯だった。
彼を引き取り育てた元警察官はドールズの役員だった。今は高倉の上司が引き継ぎ、彼の能力を犯罪捜査に生かそうと思っている。
何ともあり得る恐怖で、怖い。