警視庁追跡捜査係シリーズ第5作。
そして、アナザーフェイスシリーズと連動する作品。メタンハイドレートに関する技術をめぐるロシアと中国が関わる事件で、ラストに大友鉄が、警視庁近くにある日比谷公園で狙撃された。捜査1課への復帰について、管理官後山と話をした直後のことだった。背後から狙撃され、銃弾が胸に残る。緊急手術により、一命を取り戻した。
普段は何かと大友を煙たがる刑事も、仲間の身を案じる気持ちは違う。捜査に直接携わるものだけでなく、多くの警察官が彼の身を案じ、犯人逮捕に協力しようとする。
この作では、大友とも旧知の追跡捜査係の二人、沖田と西川が、彼ら独自に犯人逮捕に奮闘する様子が描かれる。
大友がこれまで扱った事件を見直し、二人が最終的に目をつけたのが、メタンハイドレートに関わる国際的な事件だった。首謀者と思われる中国人は逮捕されていたが、その部下と思われる中国人の青年を取り逃がしていた。解決されたと思われた事件にはいまだ闇の部分があったのではないか?青年は首謀者に命令されて、大友暗殺を狙っていたのではないか?
何度か取り逃がしてしまったヒットマンを誘き出すために、管理官後山は西川の建言で奇抜な罠を仕掛け、ついに逮捕に導く。
一度は捜査1課復帰も考えた大友は、怪我の養生のために、一時、故郷の長野へ行くことになる。
そして、その長野に向かう大友の息子が高速バスで奇禍にあうというアナザーフェイスシリーズの作品につながる。