新東京水上警察シリーズ第1作。
東京オリンピックを控え、東京湾警備の拡充のために、新たに5年の期限を切って新設された五港臨時署。かつてあった水上警察は湾岸署創設で吸収合併されてなくなったが、それが新たに復活したといえる。
強行班係りの新任係長となった警部補の碇、湾岸署から本庁に異動となって2年の巡査部長日下部が主任として赴任。本庁から所轄への異動に不満な日下部。何かと碇に対抗心を持ち、最初は打ち解けなかった。その二人の間にたつのが、船を操る技官主事の有馬礼子。
事件の発端は海上を漂うケースに入っていた切り落とされた指。さらに付近を捜索して、碇は無人島の第六台場で、白骨死体を見つける。しかも銃殺されていた。
介護付老人ホームと隣接する幼稚園の軋轢、老人ホームでの入居者殺害の疑い、さらにはかつて暴れまわった半グレの暴走族一味の生き残り。
決め手にかけて捜査が難航するなかで迎えた都知事、警視総監臨席での水上観閲式。それを狙う一味の存在に気づいた碇は身を睹して、彼らに立ち向かう。水上でのカーチェイスと追跡、闘争。
シリーズが進むなかで、碇らの関係がどう展開するのか、暴走族のもと総長だった、実業家が今後、宿敵として彼らに立ち向かってくるのか、次巻が楽しみだ。