アナザーフェイスシリーズ第5巻。
息子の授業参観出席のため、非番にしてもらった前日の夜、大友鉄は現場張り込みを頼まれる。宝石店襲撃を企てる中国人一味がいるという垂れ込みがあった。
そして、二人組の侵入者が実際に来たものの、突然爆破が起こり、侵入者は逃走、鉄と一緒に張り込んでいた警察学校時代の同期である柴が、耳が聞こえなくなる。他にも3人の警察官が入院する。徹夜して夜明けを迎えた鉄に、参事官の後山から、新たな指令が届く。
お台場にある燃える氷と呼ばれるメタンハイドレートの研究施設で殺人事件が起こった。しかも密室に近い状態での殺人。
メタンハイドレートを開発するコストを下げる研究で注目されていた研究者。
調べていくと、傍若無人の被害者は誰からも嫌われていたが、容疑者は浮かばず、捜査は停滞する。本社で話を聞こうとして出会ったのが、義母に勧められていた見合い相手。亡き妻にどことなく似ていて、惹かれる鉄。
さらに、同じ研究所の女性が自宅付近で遺体で見つかる。
そして宝石店が入るビルで強盗事件が起こる。中国人の社長が事務所で襲われ怪我をするも、本人は認めない。
やがて、病院を抜け出した中国人がロシア人と思われる男たちに拉致される。
そして、メタンハイドレート研究所で殺された研究員が電話をしていた中国の商社の社長が、拉致された中国人だとわかり、二つの事件は繋がる。
殺された研究員は自分が開発した技術を。中国とロシアの二股で売ろうとしていたが、そのもつれから、ロシア人一味に狙われたらしい。中国人の経営する商社の中国人スタッフと日本人スタッフの軋轢から、中国とロシアへそれぞれが近づいたとわかる。
ロシア人が使った車から、たどり着いた商社の社員から裏事情が明かになり、ロシア人一味のアジトを襲い逮捕したことで、一段落する。
捜査が一段落する喜びを噛み締めた鉄は、後山に捜査一課への復活を願い出る。
その後、帰宅途中の鉄は銃撃される。
その結果はどうなるのか?次巻を読まないとわからないが、確か入院し、実家がある信州で静養することになるのだったか。
父に会うために高速バスで信州へ向かう鉄の息子が誘拐される話が第6巻「高速の罠」で。すでに読了済み。
シリーズで読んでないのは、第6巻の前に出た「親子の肖像」という短編集。最近、図書館で見かけないが、今度見つけたら借りよう。