アナザーフェイスシリーズ第4巻。
大友鉄は町田駅前で、捜査第三課の手伝いで、年老いたスリのかっぱらいの現行犯逮捕を待ち受けていた。犯人が鉄の方に逃げてきたので、捕まえようとした時、近くの駅で自殺しようとする若者を見つける。スリを見逃して、自殺者を助けたものの、その男は姿を消し、スリも行方不明となる。
サラリーマンが持っていたアタッシュケースをかっぱらったスリもケースも見失い、被害者のサラリーマンも見失うという体たらく。
そのスリが撲殺された死体で見つかり、捜査本部がたつ。成り行きから三課と共に、捜査を引き続き手伝うことになった鉄。
鉄らをつけ回す若者が現れ、事情を聴くと、殺されたスリの弟子だと名乗るが、事件の詳細は話したがらない。
さらに企業犯罪を扱う第二課の連中が、奪われたケースに関心を示すが、やはり詳しい事情は話さない。
どうやら二課が内偵中の事件に関わるものがケースには入っていた模様。
拷問されて殺されたスリ、弟子だと名乗る若者はケースがどこかに隠されているとほのめかす。
そんなときに大企業の社員が自殺する。自殺者の顔をみて驚く鉄。ケースをスリに奪われた被害者の会社員だった。
二課が狙うのはその大企業か?
スリの部屋に出入りしていた若い女性。調べてみると、スリが一時働いていたガソリンスタンドで数日バイトしたことがある女子高生だった。今は23才で喫茶店を営業している。
スリの自称弟子も、三課も大企業も口をつむんで進展しない捜査。鉄は接近してくる女性記者から聞いた話をすすめていくことで、突破口を見つける。
大企業から頼まれて、ケースを取り戻しに現れたやくざを逮捕することで、事態は進展。喫茶店主の預かっていたケースを手に入れたことで、事件は大詰めを迎える。

息子の養育のために、捜査一課の激務から総務課に移動した鉄。その刑事としての素質に期待した上司だった福原が何かと鉄をいろんな捜査に引っ張り出してきた。今回も最初はそうだったが、途中から鉄に指示するのが、キャリアである参事官の後山に変わる。定年間近な福原が役割を引き継がせたようだ。
鉄の息子も5年生、そろそろ親ばなれが始まり、寂しさを感じ始める鉄。