所轄の千代田署から警視庁へ移動となった巡査長、刑事一之瀨。殺人事件はいくつかあったものの、すぐに犯人は逮捕され、一之瀨の出番はなかった。
そんな一之瀨が警視庁に移動してはじめて経験する特捜本部の事件。
江東区の海浜公園のゴミ箱から切断された女性の腕が発見される。周囲を捜索して、もう一方の腕も見つかる。しかもその指にはリングがはまっている。
一之瀨には見覚えがあった。彼の出身大学の卒業者が記念に作るカレッジリングだった。
卒業年とワカナと刻まれた名前から、大学で事情を聴いて、被害者が特定される。
IT研究会のメンバーだった被害者。就職もせず、消息不明かと思われた被害者は、IT雑誌のフリーライターになっていた。
被害者を調べるために、研究会のメンバーだった人々に聞き込みをする一之瀨。そのなかで、彼女と親しかった男が見つかる。彼女の先輩で、一之瀨とは同期の永谷。
恋人未満だと言っていた永谷が、失踪。出張先で姿を消す。
両腕の発見のあと、さらに腕が見つかり、連続殺人かと、本部は倍に増加されたものの、手がかりがない。他の遺体を捜索中に、一之瀨の同期でスポーツバカの若杉が、挙動不審の男を見つけ逮捕。バッグに頭部の遺体をもっていた。どうやら、二つ目のバラバラ事件は、前のを模倣した別事件とわかる。
最初の事件に関連して、一之瀨に近づいてきた同期で、公安にいる刑事。公安が気にする背景があるのか?
被害者は不釣り合いな大金を持っていた。ライター以外に秘密の仕事がありそうだ。
小さなIT会社の社長の不釣り合いな生活。
日本に留学していた頃にIT研究会に所属していた中国人周。今は中国で起業し、研究会のあるメンバーと頻繁に接触してる。企業情報をハッキングして、恐喝している一味の存在が浮かび上がる。ボスは中国人の周。それに関係して、公安が調べているらしい。
警察が犯人を特定する前に、大学で一之瀬と同期だった永谷が、恋人を殺したと思われる男の一人を監禁して閉じ籠る。もう一人の犯人を連れてくるように、警察へ要求する。二人に恋人殺害の事情を問いただしたいと。
監禁する旧知の男と対峙する一之瀨。話を聞いたあと、犯人を刺殺しようとした永谷に、一之瀨は発砲し、怪我させるも、無事生きたまま逮捕。
恋人深雪との長すぎた春もいよいよ終わりになりそうな一之瀨。