書店ガールシリーズ第7作で、完結編。
シリーズで今までに出てきた4人の書店ガールたちの現在を描いている。
第1章は愛菜。吉祥寺にあった書店でバイトをしていた愛菜は、今私立の中高一貫校で、司書教諭となっている。担任は持たず、読書クラブの顧問を勤めている。そのクラブでビブリオバトルを文化祭で行うことになり、部員が試しにやってみると、一番成績のいい生徒の発表がなぜか退屈で評判が悪い。その原因を突き止め、その生徒に再チャレンジさせるまでの顛末が描かれる。
第2章の彩加は東京の小さな書店のカリスマ店長として知られたものの、今は故郷の沼津に帰り、ブックカフェを開く準備をしている。そんな彼女が高校時代の友人と会い、出店商店街周辺案内されながら昔話をする。そして故郷に対する思いが変わる。
第3章の理子は、第1作で、店長として登場した書店ガールの草分け。現在は吸収合併された書店グループの吉祥寺店長であると共に、本部の東エリア長を勤めて、7店舗の管理をしている。仙台の商店街にあり、グループに入ってはいるが、百年近く営業してきた店名を残してきた書店。それが本部の新たな戦略により、閉店して、新たな大型店へ移ることが決まった。現在のスタッフを残すことだけでも死守しようとする理子と、伝統ある名前と場所を残したいと願うスタッフと顧客たち。本部とスタッフの間に挟まれて苦しむ理子が描かれる。
第4章の亜紀は、第1作で店長の理子のもとで働いた亜紀。今は結婚し、本部勤務となっていた。そんな亜紀が、エリア長を解任され、博多店長に移動した理子が店長を兼ねていた吉祥寺店長として、現場復帰をすることになる。その模様が描かれる。
本と本屋が好きな書店ガールたちを数年に渡って描いてきたシリーズも、一応これで完結する。
第1作が「ブックストア・ウォーズ」として単行本で出たのは読んだことがあるが、書店ガールとして文庫でシリーズが続くようになってからは、ほとんど読んでなかった。別の作家の同じような作品と混同して、読んだ気になってたのかもしれないが。
それでも何となく知ってる気になってしまう
。別の作品で背景に描かれていたりして、実際に読んだのは2冊3冊なのに、全巻読んだ気になっていた。だから、最終作に登場した主人公の半分しかよく知らないのだが、それでも楽しめた。
正直、もう長いこと新刊書店とは縁が薄く、最近数多く出されている書店関係の本はスルーしているが、こうした小説だと読める。