6人のミステリー作家のリレーによる合作ミステリー。著者の順番は、芦辺拓、西澤保彦、伊井圭、柴田よしき、愛川晶、北森鴻の6人。舞台は、とある大学の付属高校。文化祭前日の準備中の校内。
体育館の跳び箱の中で死体が見つかる。被害者は体重100キロを越えると思われる生徒指導部長の五百旗田真子、通称ダイオキシンコ。自由闊達をモットーにしていた学校が、彼女により変わった。授業も宿題や課題を出すばかりで評判が悪かった上に、新設の生徒指導部長になって、規律を厳しくするようになったその追随者ともども学内の空気を耐えがたいものにしてしまい、怨嗟の声があがっていた。
玄蕃に小体育館では、彼女にために廃部に追い込まれた探偵小説等の研究会は、文化祭でミステリドラマの上映を行い、部の復活を目刺し、ここで撮影を行っていた。
死体を見つけたものの、警察に通報したら、明日からの文化祭は中止になるのは確実。終わるまでの1日、なんとか秘密にしたいと、死体の隠蔽工作することになる。
巨漢の死体をいかに運び、どこに隠すか?
以下リレーされた作家たちにより、様々な生徒や部が関わって、死体も校内をあちこちさ迷うが、結果消えてしまい、関わった生徒たちがそれぞれ推理を働かせていく。
女史はなぜ跳び箱の中で縊死されたのか?
そこで何をしていたのか?容疑者は誰か?
最後に集まった生徒たちは互いに推理と見聞を付き合わせて、事件の概要をリストにする。女史は心変わりした理事長を陥れようとして、不倫を文化祭で発表しようとしていた。跳び箱に隠れて二人の会話を録音しようとしていたが、首に巻いたスカーフを犯人に引っ張られて縊死された。
スカーフには校内を自由に歩き回る犬の歯形があり、犬が遊びでひっぱたのかと、一時は思われたが、最後の作家北森氏によって、ドンデン返しされる。
そしてラストには真犯人は誰かという新たな続編を読者に求めている。
学園ミステリーとして、なかなか面白かった。30年前の作品だが、古さを感じないものだった。