週始めに読みかけた本をようやく読了。
妻は愛知県警捜査一課の警部補、夫はイラストレーターで在宅勤務。時間の不規則な妻に代わり、夫が家事も担当する。一見変わった夫婦だが。
妻は職場では冷徹な女刑事、自宅では夫にメロメロなかわいい妻。夫は料理の達人であると共に、推理力にもすぐれ、妻が関わる事件の行き詰まったときには、鮮やかな推理で助ける内助の功。
そんな夫婦が関わる事件が7つ。
サブタイトルに、あなたにお茶と音楽を、とあり、各話の冒頭には、エッセイ風のお茶と音楽にまつわるエピソードが配されている。
エッセイの著者は紅茶会社に長年勤務する紅茶の鑑定士で、彼女のエッセイに夫がイラストを描いているという関わり。
しかも最後の話で、妻の部下の女新人刑事が、エッセイストの姪で、夫のイラストのファンだということがわかる。
最初の事件は雪に埋もれた男女の無理心中事件。男女が外出したときにはすでに雪がやんでいたのに、なぜか遺体は雪におおわれていた。なぜか?
第二の事件は、資産家夫婦の撲殺事件。同居してる引きこもりの息子が失踪。新人刑事が偶然立ち寄った喫茶店で発見するも、トイレの密室というやっかいごとに出くわす。
第三の事件は歩道橋の上で見つかった遺体。偶然の殺人と思えて、犯人捜索は難航するかと思えたが、実は被害者たちには隠れた繋がりがあった、
第四の事件は、酒場のマスターのドアノブでのちゃん首吊りと思えた。飼っていた九官鳥の話す言葉も自殺に思えたが。実は九官鳥は仕込まれた偽物だとわかる。
第五の高架下で見つかった高校生の遺体。誰かに突き飛ばされたらしい。被害者はラインで交換していた女性を探していた。その彼女は誰か?
第六は現金輸送車の強奪事件。警備員の一人が執拗に撃たれていて、殺人が目的にも見える。捕まった犯人は一度しか打撲していないと供述。被害者周辺の身元捜査で浮かぶ、恨みを持つ人物は?
第七の事件、巻頭のエッセイが本になり、出版記念サイン会が開かれる。著者は欠席するが、イラストレーターは出席。ファンだったた新人刑事が早く行きすぎたら。若い男から刑事だと見破られ、万引き事件を未然に防ぐ手助けをさせられる。それが憧れのイラストレーターだった。そんな彼を刑事は盲目のため人前に出るのを嫌がる著者の伯母に引き合わせる。
エッセイで扱われる音楽が懐かしくて、印象深い。あいにく紅茶についてはよく知らないが。