シリーズの完結かな。
受験生のヨミは進路に迷っていた。本が好きだから、司書である姉と同じ道に進もうと漠然と考えていたが。姉によれば、現在、司書の職は減少していて、就職が困難だとか。
それを聞いて迷うヨミ。他の進路も考えた方がいいと忠告されるも、かえって迷いが広がるばかり。
思い余って、バイト先の不思議なまほろば屋書店へ行き、店長のナラブに相談すると、彼の場合の話を聞かされる。
彼は十年前受験生で、一緒に暮らす実業家の祖父に跡取りになるための進学を進められていた。それに迷うマナブ。
そんな彼が始めて出会うまほろば本。魂が宿るふしぎ本。その魂は、年上の美人として現れ、彼はひとめぼれ。ある男の旅を描いた作品にのめり込む。自分の部屋に持ち帰り、大事にしていたそれは、世界の多くの人に読んでもらいたいという作者の想いに答えるために、旅に出てしまう。
そんな彼女と再会したいという想いで、集め始めたまほろぼ本。それが、今の書店の始まりだった。
ヨミを書店に紹介してくれた司書教諭のノリコ先生に相談したことから、ヨミは進学ではなく、書籍修復士になるために、工房へ就職するという、新たな進路を見いだす。
就職先を相談するために書店へ向かったヨミは、ふしぎな美人と出会う。なんと、マナブが探し求めていたまほろば本のコトハだった。しかし、彼女はマナブを覚えていない。記憶喪失になっていた。調べてみると、最後のページが紛失していた。彼女を探す過程で、マナブは同じ本を探したが、見つからなかった。なくなったページを復元するにはどうしたらいいか?
そのページはマナブが気に入り、何度も読み返し記憶していた。それをもとに復元して、修復し、彼女はもとに戻る。
しかも書店の神棚に供えてある神さまのまほろぼ本に祈ることで、両想いのマナブとコトハは、願いが叶う。コトハは人間になる。
二人の新たな生活が始まる。
神さまにより、以前人間になったサクヤと、ヨミは両想いの癖に最近疎遠になっていた。受験に悩むヨミ。サクヤは秘密に何かをしていた。
最後に明らかになる。人間になったサクヤは義務教育を受けてない。そのために、彼は高卒認定試験を受験し、さらに大学受験を目刺し、勉強していた。
そして、ヨミとサクヤも互いの気持ちを再確認し、将来への展望を話し合う。