昨夜読みはじめて、一気に読んでしまったものの、アップするのが今夜に。
実は先日テレビで、このドラマを見たものの、3時間も見ていられないと、途中までしか見なかったので、結末が知りたくて、この本を手に入れたのだが。
残念なことに、あるいはそれが普通なのかもしれないが、かなり原作を改変していて、本の結末が、テレビドラマの結末と同じかどうかわからない。
伊豆の天城峠付近で転落死体で見つかった老人。彼が付近の神社などで千社札をはる旅をしていたことがわかる。下司という変わった印刷の札。自分をおとしめてそう表現したのか、何かの悔恨をしているのか?
取材で訪れた浅見光彦が、同じ名前を持つ女性と知り合う。彼女はファーストネームがあさみ。彼女の父親がなくなり、千社札をはる旅を毎年の盆の時期にしていたと聞いた光彦。死体の付近に落ちていたカバンには札は残ってなかった。でも毎年千枚持参したと聞いて、ふしぎに思う。この付近で限られた時間で千枚貼るのは無理、不可能だと。
一方、光彦が雑誌の取材でインタビューして、知り合った若手女優から、光彦の留守に何度も電話があったと聞く。しばらくあとで、その女優がマネージャの男とホテルの1室で、毒死体で見つかる。そばには遺書とも思えない詩のようなものが書かれた文書が見つかる。マネージャーによる無理心中だと、警察は処理するが、光彦は疑問を感じる。第三者がいたのではないか、そいつが犯した殺人ではないかと。
女優が電話してきた直前の行動を調べる光彦は、彼女が岩手の大船渡でロケをした際、ある夜、彼女が落ち込んでいたという証言を得る。ロケのあと、マネージャー、芸能プロ社長とドライブに出た時だという。その先を調べに出た光彦は、天城峠に似た峠を見つける。しかも、老人と同じ千社札をその近くで発見。
天城峠でのひき逃げではなく、大船渡でひき逃げされ、天城まで死体が運ばれたのでは?
千社札の残りは犯人が偽装のために、天城付近で貼り付けたのではないかと、推理する。
犯人と思えるのは、芸能プロの社長。
証拠がないために、匿名の電話でおどして、社長を事故車へ走らせる光彦。兄の手助けで、社長を見つけたものの、自殺されてしまい、真相は公にならなかった。
何とも後味がよくない結末。
女優の両親に真相を明らかにすると約束した光彦だが、どう説明したのか?あるいは何も言わなかったのか?
原作では、被害者の老人の悔恨の旅の原因は、戦時中に士官として出征し、部下のほとんどを死なせてしまったことへの悔恨となっているが。今からではあまりに古い話なので、テレビでは、大企業の役員として活躍したが、部下を自殺に追い込んだという設定に変えられていた。
女優の話もテレビで描かれていたかどうかはわからない。