小学校5年の少女3人の思い出を綴った物語。
東京の片隅の町で、小学校にかよう少女たち、遼子、美音、四葉のある経験。四葉はその地で昔大地主だった家の子。女系で四世代の女性だけの家族。
遼子と美音は、保育園時代からの幼なじみ。そんな二人が新たにクラスメイトになった四葉と仲良くなり、彼女の屋敷に招かれて、一緒に遊ぶ。広い屋敷の周囲や屋内を案内され、驚いた遼子たち。屋敷内には神を祭るほこらもあり、ひいばあさんの隠居所、そして蔵まである。今はすべて手放して空っぽの蔵。一度は見せてもらい、空っぽだと知っていた蔵で、遼子と美音は不思議な体験をする。
遼子の祖母は認知症になった上、転んで骨折し入院する。彼女を可愛がってくれた祖母に自分が認知されないとわかったとき、遼子はショックを受け、悲しく思えた。
一方、美音には弟がいて可愛がっていたが、2年前に亡くなっていた。その三回忌法要がきっかけで、悲しみを新たにした美音。生前、弟の世話で、一時自分が母親に忘れられたことがくやしくて、弟の死を願ったことがある。早すぎる死で、弟に詫びそびれたことを気にする美音。
そんな二人の友達の状況を癒そうと、四葉は母親に禁じられていた秘密を利用する。
その蔵で眠ると、双方が願えば死んだものにでも会うことができる。夢の中での再会。
美音は弟があの世で幸せに暮らしていることを弟自身から聞いて、安心する。
遼子は、元気だった頃の祖母と再会し、自分がいかに祖母に愛されていたかを確認する。
その後、不安感もなくなり、元気になった二人は、周囲の人との関係も好転する。遼子はその後は忘れてしまったが、美音は人生の曲がり角ではいつも、あの経験を思い出して。新たな一歩を歩み出してきた。
兄の高校の文化祭で3人はお揃いで色違いの四つ葉のキーホルダーを買った。3人の絆はより強くなる。
そして、一緒に中学進学せずに、父親の転勤で、新潟に移住した遼子。あれから30年たち、忘れかけていた遼子は、同窓会にも欠席する予定だったが、彼女の気持ちを変えたのは、美音の知らせだった。あの四葉も参加すると。こうして、3人は再会する。お揃いで揃えた四つ葉のキーホルダーを3人ともバッグにつけていた。