名探偵浅見光彦シリーズの1作。
兄である警察庁刑事局長の大学時代の後輩の女性が、秋田県の副知事として赴任することになった。その地では秋田杉を利用して住宅をつくって売り出すプロジェクトが県知事の主導で行われたが、秋田杉とは言えない材料を使った欠陥住宅が問題になり、県は巨額な費用を拠出し、第3セクターの会社も倒産。知事も辞任。それでも巨額な使途不明金が問題となっていた。
新たな副知事のもとに舞い込んだ警告とも言える文書。不安を感じた彼女の依頼で、光彦が私設秘書として同伴することに成る。
その少し前に起こった二つの自殺事件。警告文にはそれが他殺の疑いがあるとほのめかしていた。光彦はまずは、その二つの自殺事件を調べ始める。今回は副知事の秘書という名刺のおかげで、比較的面会は楽にはなったが、だからといって、真実には容易くはたどり着けない。
県警上層部からの指示で、いち早く自殺として処理された事件を、光彦は丹念に地道に調べ直していく。

巨大疑獄事件の真実にはたどり着けるのかどうか、県警幹部の幹部や県庁や県議会の悪人まで手が延びるのかどうか?使途不明金の行方は?