読んでいて、いまいちな感じがしたのに、結局最後まで読まされてしまった。
主人公は星川くん。最初の話では小学4年生、第2話では中学生、第3話では高校生。第四話と第五話では大学生。
彼の隣家に住む、幼なじみのお姉さんはきれいで頭がよくてまぶしい存在の名探偵だった。
小学校で遭遇した老人の消失事件、中学校の初恋を意識した頃に遭遇した作家朝宮先生へのストーカー事件、高校時代の天文学部の備品損壊事件、そして大学時代のログハウスでの殺人火災事件。お姉さんの推理で逮捕されたのは彼女の彼氏だった。悲しむお姉さんに幸福を取り戻そうとした星川は、お姉さんの推理以外の推論をひねりだして、ついに真犯人を突き止めるのが、第5話。ここに、新たな名探偵星川が誕生した。
理系の頭を持つお姉さんの推理の方法は、第一に、犯人に余裕があったかどうか?第二に、何でもいいからおかしいと思ったことを列挙する。第三に、難問は分割して考える。完璧だと思えたお姉さんの推理法だが、これではお姉さんの推理の間違いを指摘できないと考えた星川。お姉さんの推理の裏付けとなる証拠には微妙にずれがある。この証拠には別の解釈の仕方も考えられると推理した星川は、真相にたどり着く。