連休最初に読むのが、図書館本でなく、昨日買った古いミステリーとは。図書館にあった天海=光秀を扱った長編を思い出して、買ったのだが。
浅見が出入りの雑誌編集長から依頼されたのは、天海僧正は明智光秀ののちの姿だという仮説のルポ。東照宮のある日光には大牧場主でもある智秋家という一族があり、光秀の子孫ではないのかという思い付きに近い仮説まで言われて、浅見は日光に向かう。
日光で彼が最初に遭遇したのが華厳の滝での自殺事件。そして、その捜査の過程で新たにに見つかったのが白骨死体。それがどうやら2年前に行方不明となった智秋家の次男と判明する。次男が失踪する前に、にっこうで面白いものを発見したと言っていた。それは何か?
偶然見つけた大正時代の短歌雑誌の日光。そこから、葬儀に現れた次男の短歌仲間間に、ひとつの事件が起こり、その犯人を突き止め、罠を仕掛けて犯人を逮捕させる浅見。
一方、智秋牧場頭も華厳の滝での自殺体で見つかるが、それに不審を覚えた浅見は、犯罪を導きだし、犯人を逮捕させる。
今やいくつもの企業を経営する資産家の智秋家。それを作り出した先代社長の死期が迫り、家族間に争いの因があるなかで、けなげにいきるヒロイン、孫娘の朝子。
一族のなかで財産に目を向けず、短歌と馬を愛した自然児の叔父に心引かれた朝子。浅見にも同じ印象を受けていた。