ようやく読了した。本を読むにはやはり、ながら、ではダメなんだな。音楽を聴きながらとか、他事と一緒にするのはダメなんだな。2時間あまり本に集中できる休みの日でないと、まともに本が読めない。

県立で今借りている「古書の聖地」は、イギリスのウェールズの小さな町ヘイ・オン・ワイが古本屋40軒で町起こしに成功し、古書の聖地として世界中に知られる町になった、その町に移住したアメリカの若い作家の家族の物語。
読み終えた本の設定も、古書の聖地にならって、アメリカのニューハンプシャー州の小さないなか町ストーナムは、読書家の町を作ろうとした。主人公はミステリー専門の本を扱う店を開いたばかりのトリシア。ニューヨークで主婦として華やかな生活をしていた彼女は離婚を機に、この町に移住し書店を開いた。外観はベイカーストリートの探偵の家にそっくりで、飼い猫はミス・マープル。毎日無料の飲み物を楽しみながら、読書を楽しめる店。本好きの観光客がどっとおしよせて買い物をしてくれる店。長年の夢を叶え、充実した生活を楽しんでいたトリシアの前に現れた二つの脅威。
ひとつは美人で人気があり、何度も夫を変えている、苦手な姉が突然町にやって来たこと。今の夫と別居し離婚も近い、気に入ったこの町に移住したい口ぶりに、トリシアは自分の生活が脅かされる不安をかかえる。
そしてもうひとつの脅威が、隣の料理書専門店の主ドリスの殺人事件。しかも第一発見者のトリシアを犯人だと決めてかかる保安官の存在。これでは自分が冤罪で捕まるかもしれないと恐怖を覚えたトリシアは、自分で犯人を捕まえようとする。数多くのミステリーを読んできたから、要領はわかると。
トリシアが思い付いた容疑者は商工会議所の会頭で不動産屋のボブ。書店街の大家として、ドリスともめていた。
都市行政委員会に立候補してるマイク。最初は人当たりがよく、好感を持っていたが、彼が母親を老人センターに押し込んで、財産を勝手に処分していることに気づくと、俄然疑惑を抱き始める。
そして、殺されたドリスの双子の姉だと名乗るディアドリ。
動機は、ドリスが持っていたが大金で落札されたこともある本が現場から消えていたこと。それをドリスに売ったと思えるホームレスの女性ウィニィが交通事故でなくなったことにも疑問を感じるトリシア。高価な本と知らずに処分したものの、価値を知り取り戻そうとしたのが犯人ではないのか。
やがて、マイクの母は認知症に偽装された疑いが上がり、しかも盗まれた本のもとの持ち主が彼女だとわかったとき、トリシアはマイクを重要容疑者にするが、逆にマイクとディアドリによって、拉致され、危うく殺されるのを、自動車事故により回避し、助かる。

最初は取っつきにくい気もしたが、読み終えてみると、なかなか楽しかった。アメリカでは、このシリーズは7作まで出てると巻末の解説にあったが、図書館には3作までしかない。今度2冊借りようか。