昨夜、深夜1時にどうにか読了。
吉原裏同心の新シリーズ4作目。
今回は権力を背景に吉原を狙う悪人を命がけで倒す幹次郎を描くのがメインテーマ。
田沼が失脚し、新たに老中主座となり、寛政の改革を始めた松平定信。緊縮政策を進める定信にとっては、吉原は目の上のたんこぶ。自分が率先して動きはしないが、彼の後押しで、部下の男が吉原に難題を持ちかける。ひとつは吉原会所頭取に町奉行から引退を迫る。
二つには、改革で罰を受けた板元蔦屋が養子に入っていた、吉原の引き手茶屋の喜多川蔦屋が、店仕舞いを強要され、跡継ぎとして悪人の家来が入ることになっている。
さらに、幹次郎と親しい身代わりの佐吉が騙されて、有り金を奪われる。
最初は繋がりがあるとも思えないこれらに、探りをいれていった幹次郎だが、最後にはそれらの背後にいる松平定信の公用人と称する悪人に繋がっていく。
吉原を守るために、決死の覚悟で、悪人の屋敷に向かう幹次郎の手伝いを買って出たのは、なんと浅草の非人頭浅草弾左衛門。その軍夫である忍を、幹次郎の助っ人に差し出す。
裏同心をやめる覚悟をしていた幹次郎に、会所頭取は、事件解決のあとで、辞任を言い出す。ならば次の頭取は誰がなるのか?まさか、幹次郎に引き継ぐということなのか?次回作が待ち遠しい。
吉原から抜けようとして悪計を企てたものの、幹次郎により止められた桜季。幹次郎の考えで、吉原の局見世に落とされた彼女に少し変化が現れ、汀女の手習い塾に復帰することになる。いずれは、五丁町に返り咲き、花魁になる見込みが出てきたようだ。こちらも楽しみだ。